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ショタコンのゆりかご・追補2
S-XIIIの波紋〜桟敷より一言〜
ぶどううり・くすこ

先ずは、此度イベントに参集参加された皆々様、
お疲れ様でした。色々思う所は各々お持ちだった
かと思われますが、とりあえずイベントが終了し
て一区切りは付きました。
果たして今回の措置の発端となったものの正体や
如何に、と言う事で、筆者は十年前・98年に世に
出た二つの資料を提示して一考に供したいと思い
ます。
なお、こう言う稿を起こしておきながら大変申し
訳ないのですが筆者は未だ現場の土を踏んだ事が
ございません。ですので、あくまでも桟敷席から
の言葉であると言う前提の上でお聞き下されば幸
いでございます。

先ず資料を提示させて戴きます。

「[ショタコン・ワールド]に溺れる男たち」
(『週刊SPA!』98年2月18日号掲載/扶桑社)
より 46〜47頁 ショタケット関連記事(傍注一)

『PET BOY'S vol.5』(98.6.25/司書房)掲載
ショタッケットレポート(主催談話含む)
178〜179頁

奇しくも十年前に、開発コード『S』:ショタケ
ットサイドが自分達の姿勢に就いて公的に述べた
言葉がきちんと活字になって残っております。
ここから色々な思いを読み取る方もお出でであり
ましょう。
少なくともこの二つの資料に目を通す限りでは、
ショタケット側はショタと言う概念に対しかなり
の融通性を以って対峙している様に見受けられま
す。少なくとも二次元の領域においては。その点
においては81年以降『ふぁんろ〜ど』で提唱され
たショタコンの概念をそのまま受け継いだ姿勢で
あると認識出来ましょう。
只、こうして回顧している中で捉えるならばこの
発言は規制と言う足枷がない前提の上で発せられ
たものであると言う事を考慮せねばなりますまい。
この発言から一年半後の2000年、ショタケットは
一回休息をとっております。時流の影響かどうか
は定かではございませんが。(傍注二)その時は
無関係の有志によって場が設けられました。(傍注三)
そして、2001年より再びショタケットは毎年五月
五日に開催される様になった訳でございますが、
その歩みと同時にショタの性描写は静かに濃厚化
の一途を辿った訳でございますね。方向性が明確
ではなかった規制に対する一種の反動であろうか
と考えられますが。
その中で主催者サイドはどういう意識を以ってジ
ャンルと対峙していたのか。
奇しくも筆者の手元にはショタケット11及び12の
カタログがございます。ここから何かが読み取れ
ないかと頁をめくってみましたが…ものの見事に
韜晦されておりますね。明確な方向性を示す言葉
は表に出ておりません。只一言、「時節柄、あま
りハメをはずさないようにお願いいたします。」
と言う注意文を除いては。(傍注四)
然しながら、方向性を示そうとする姿勢はカタロ
グ企画において明示されている様です。そこから
は性描写ではなくそれ以外の描写でショタを浮き
彫りにしようと言う姿勢が見え隠れしております
から。

そして、時間軸は現在に戻ります。
伝聞によりますとS-XIIIの現場においては自ら提
示した規制を遵守する為の手順進行に些か難があ
った模様です。もっともこれは規制云々の話では
なく危機管理能力云々に類する指摘が適切ではあ
るまいかと愚考します。
一考すべきは開催から十四年を経過して漸く明確
に提示された主催側の姿勢に参加者がどう対峙す
るかでありましょう。
筆者は実際の所、S-XIIIの志向性も有りではない
かと考えます。それもまたショタの一つの形でご
ざいますし。
只、施設の運営姿勢に乗じた規制を布くと言う様
な形でショタの定義を一方的に自縄自縛に陥らせ
ようとした事に就いては当方の姿勢を一端横に措
いて敢えて一言苦言を呈したく、この稿を起こし
た次第でございます。
ショタケット12まででカタログ紙上で暗黙に提示
してきた理念を実践しようと本気で考えるのならば、
会場全体を18歳未満入場禁止の領域に指定し、性
描写の黙認を暗に匂わせると言う必然性は無い筈
でございましょう。
会場を18歳未満入場禁止にした措置に就いて、施
設の規制提示と参加者の要望に板挟みになった上
で生じたジレンマの発露ではあろうと容認する事
も出来ましょうけれども。(傍注五)
そう加味して考えたとしても、矢張り残った波紋
は小さくない、と筆者は愚考致します。



傍注一
98年5月5日に開催されたショタケット4カタログ「はじめに」
文中では主催・伊寿墨眼仁奈がこの取材の件を受けて
『良い子にしてないとSP○!が取材に来ちゃいますよ?!』と
おどけている。

傍注二
99年5月5日に開催されたショタケット5カタログ「はじめに」
文中から窺える主催・伊寿墨眼仁奈の姿勢は時勢を韜晦しつつ
場を護る方向性を向いていた様なのだが…。

傍注三
『'00.5.5.少年系!!』   
東京において2000.5.5開催された
00.5.5.少年系

傍注四
ショタケット11及び12カタログ・3頁目掲載「諸注意」冒頭文節
より引用。

傍注五
なお、S-XIIIカタログ諸注意文中に於いて恐らく初めて会場内
撮影禁止及び無許可取材禁止の旨が明確に記載されている。
主催挨拶が例の如くの韜晦加減であるのに対し諸注意文面が
杓子定規と言う感じに変貌しているのもS-XIIIカタログの特色で
あるのやも知れぬ。




『週刊SPA!』98年2月18日号/扶桑社



「[ショタコン・ワールド]に溺れる男たち」
(『週刊SPA!』98年2月18日号掲載/扶桑社)
より 46〜47頁 ショタケット関連記事



『PET BOY'S vol.5』(98.6.25/司書房)掲載
ショタッケットレポート(主催談話含む)
178〜179頁


※2009-08-17追記

S-XIII開催後、以下の動きがあった。    

ショタケット13R
2009年1月25日開催 於・綿商会館四階    
*小規模開催
*午前午後二部制。サークル入替にて対応

ショタケット14
2009年5月5日開催 於・綿商会館四階+五階

ショタケット13RはS-XIII開催当日にサークル参加者に
のみ開催が告げられていたとの証言あり。
またその時点では2008年秋開催予定であるとされていた
との事。
最終的に開催期日について言及されたのは2008年8月
下旬の事であった。
またショタケット14開催前は公式サイト運営にやや不明瞭な
点が視られ、殊にサークル参加者に対し不信感を抱かせて
しまう状況もあった。場の提供と明朗な運営、この両立の
難しさを体現してしまった一幕であろう。


◆二〇一〇年一月追記
ショタケット14のカタログを確認する機会を得た。
冒頭に配されたのは14と言う数字に託けて中二病と言う
流行語を持ち出し、暗にショタ=中二病の産物と誘導した上で
言い訳をしたい様にも読み取れる挨拶文。
若しかすると主催・伊寿墨眼仁奈は、自分はショタではなく
(韜晦や毒舌を得意とした)おたくであるとこの一文で
宣言したかったのかも知れない。
なお、同カタログに通例存在する筈のおまけマンガ等は
配されていない。
そして一月一日深夜(時刻としては二日に入った所)、
ショタケット15の開催が公式サイト上で告知された。




(書き下ろし/2008.5.5脱稿→up)

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